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構造改革をどう生きるか

第119回
信長の改革と構造改革はうり二つ

経済アナリスト 森永 卓郎氏
2008年2月8日

 先日、テレビ番組のコメントをするために織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の経済政策に関する文献をいくつか読んだが、実に興味深かった。驚いたのは、信長が活躍した戦国時代と今の世の中がうり二つということだ。

 信長の掲げる旗には永楽銭が描かれているが、これは貨幣こそが信長の経済政策のカギであったことを象徴している。学問的には諸説あるようだが、日本にマネー経済を定着させたのは信長だとされている。

 信長は、それまで不安定だった貨幣の重さや成分を安定させることにより、通貨の価値を高めることに成功した。つまり、貨幣にきちんとした取引の仲介機能を持たせたわけである。そのことで、日本が初めて貨幣経済に移行することが可能になった。

 そして、信長は貨幣経済を活用した。よくも悪くも、信長はマネーの力でのし上がっていった人物なのである。

 そうして見ていくと、この時代の経済政策は、不思議なほどここ10数年間の我が国の経済政策に一致していることが分かる。信長、そしてその子分である秀吉の経済政策は、いまの構造改革派の政策そのものだったのだ。

 では、現代と戦国時代のどういう点が似ているのか、信長の政策を取り上げながら比較検討していこう。

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