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構造改革をどう生きるか

第107回
食料品値上げ、狂乱物価より心配なこと

経済アナリスト 森永 卓郎氏
2007年11月12日

 食料品の値上げ発表が相次いでいる。小麦を原材料とするパンやめん類などは、国際相場の高騰によって政府売り渡し価格が10%引き上げられたことから、次々に値上げが発表された。

 原材料の値上げは小麦だけではない。油脂の価格上昇で、食用油、マヨネーズ、カレーのルーが値上げ。糖類の値上がりで菓子類の内容量が減らされている。さらに、乳製品、包装材料の値上がりによって、ありとあらゆる食料品が値上げされたか、近いうちの値上げが予定されている。

 食料品以外にも、原油価格の上昇の影響で、ガソリンやプラスチックの価格が軒並み上昇。生活必需品の値上がりもじわじわと進んでいる。さらには、とうもろこしを原料とするバイオ燃料の需要拡大を受けて、家畜飼料の値上げが進み、海外で作付面積の減った大豆価格も上がっている。

 こうした事態を、1970年代に起きた石油ショックに例える人がいる。なぜなら、30ドルだった原油価格が90ドル台まで3倍も上昇しているからだ。現代生活の根幹をなしている原油がこれだけ上昇すれば、とんでもない事態になると考えるのも不思議ではない。

 石油ショックのときは狂乱物価が起きたが、今回もその再来を心配する声が出始めている。では、本当に狂乱物価は起きるのだろうか。

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