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構造改革をどう生きるか

第7回
小泉批判を封じる「空気」が支配する暗い世相
~大方のメディアから締め出された政権・政策批判~

経済アナリスト 森永 卓郎氏
2005年11月22日

大正デモクラシーの終焉にも似た現在の世相

 前回まで3回にわたり、今後の日本に予想される「増税」「インフレ」「戦争」という3つのリスクとそのシナリオを紹介してきた。

 一般の国民にとって先行きが思いやられるシナリオばかりだが、どれも十分に実現の可能性が高い。

 だが、それでも私たちは生きていかなければならない。では、まもなくやってくるであろう暗い時代に、私たちはどうやって正気を保ち、幸福に生きていけばよいのだろうか。

 昭和10年代後半の、あの暗かったはずの時代でさえ、庶民はたくましく、それなりに幸せに生きてきたのである。その秘訣がわかれば、私たちも安心して生きていくことができるはずだ。

体制に順応するのも、食べていくための立派な処世術!

 私が思うに、そんな時代に幸せに生きる方法は2つある。

 1つは体制側につくことだ。体制側につけば主流に乗ることができるし、身の安全が図れる。

 一時は造反したものの、最後には党に屈伏した自民党議員や地方支部がいい例だ。体制側に転向すれば、生き残ることができる。さもないと、政治生命を絶たれるほどの厳しい処分が待ち受けているのである。

 だが、転向したのは造反議員だけではない。

 テレビに登場する評論家たちを見るといい。総選挙前には、あれほど小泉首相の批判をしていたというのに、自民党が圧勝するや、まるで雪崩のように小泉応援団に変わってしまった。

 私が注目しているのは、ある女性評論家である。総選挙前は歯切れのいい小泉批判をして人気があったのだが、いつのまにか小泉応援団にまわってしまった。

 その結果、何が起きたか。不思議なことに、その直後から彼女がテレビに登場する回数が激増したのである。

 一方で、私は相変わらず小泉首相の政策を批判し続けている。そして、これまた不思議なことに、私に対するテレビの出演依頼は、小泉内閣の支持率に反比例して急激に減っているのである。

 同じようなことは、4年半前にも起こった。小泉内閣が成立して、8割を超える支持率を保っていた時期である。当時、小泉内閣を批判する記事を載せてくれた媒体は、「アサヒ芸能」と「東スポ」くらいだったと思う。

 現在は、そのときほどではないものの、それに近い雰囲気を感じさせる。

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