加害性を低くし安全性を高める後席乗員の責任
いまだに、後席でシートベルトをすることを「ドライバーを信用していないようで失礼だ」と考える人もいるようだが、そんな考えは今すぐ捨て去るべきだ。もし事故が起こったとき、シートベルトをしていない後席乗員は凶器となって前席乗員にダメージを与える恐れがある。失礼どころか大いに迷惑な話だ。逆にドライバーとして後席に人を乗せたときは、相手と自分を守るためにも「シートベルトをしていただけますか?」とお願いすることを習慣付けたほうがよい。
もちろん、前席乗員への加害性低減だけでなく、車外放出事故を含む死亡事故低減にも後席シートベルトは大きな威力を発揮する。2000年から2002年までの3年間に高速道路上での事故で亡くなった後席乗員は143人だが、シートベルトを着用していて死亡したのはわずか4名(不明が14名)。シートベルトさえしていれば、死なずに済んだケースはかなりの数に上るはずだ。
後席でのシートベルト装着の重要性をご理解いただけただろうか。次回は、どうすれば後席シートベルトの装着率を引き上げることができるか。その方法を考えていきたい。
この連載のバックナンバー
- “1秒の重み”への理解がクルマの安全性をより高める (2006/03/24)
- ドライブレコーダーの本格的普及は実現可能か (2006/03/10)
- シートベルトの非着用は、他人にもリスクを与えている (2006/02/24)
- 後部座席シートベルトの着用が安全なクルマの条件となる (2006/02/13)
- なぜ普及しないのか!?日本におけるESC(横滑り防止装置)の課題 (2006/01/26)

