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“外交弱小国”日本の安全保障を考える

日本の商社の介在でロシアの技術を習得

 では北朝鮮はこのロシアのR27ミサイルやその技術をどう獲得したのだろうか。この点の同報告書の記述がおもしろい。

 「北朝鮮人民軍の海軍は1993年9月、ロシア海軍の退役潜水艦フォックストロット級とゴルフⅡ級の合計12隻を購入した。スクラップの金属扱いで、中間に入った日本の企業から購入する形となった。このうちのゴルフⅡ級潜水艦は一隻ごとに3基のSSN5ミサイルを搭載する性能だった。北朝鮮が購入したときには同潜水艦はミサイル自体やその電子発射システムは破棄していたが、ミサイルの発射筒や安定装置などのサブシステムは保存されたままだった。R27の海上配備型とされるSSN5ミサイルのこれら関連部分から北朝鮮側は極めて多くの技術を獲得したとみられる」

 そのR27の技術がいま発射を予測されるテポドン2号に応用されるとともに、海上配備型の独自のミサイルとしても発展されれば、いずれも米国にとっては重大な脅威だという認識が前記の記述からも明白となっている。ロシアと北朝鮮の間に介入した日本の企業について同報告書は具体的な記述はしていないが、日本の大手商社だったというのが定説である。

 北朝鮮のミサイル発射が果たして現実となるのかどうか。まだ断定はできないにせよ、北朝鮮のこうした弾道ミサイル開発の経緯や米国側のそれに対する認識や懸念をこのような俯瞰図として知っておくことも不可欠だといえよう。

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