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“外交弱小国”日本の安全保障を考える

対等な同盟パートナーゆえの真剣な期待

 マケイン議員はその翌9月11日、上院軍事委員会でさらに語気を強めて、日本に対する警戒論を表明したのだった。

 「日本に対して率直に語らねばならない。日本が真の責任分担を避けて、形式主義や他の口実に頼る時はもう過ぎた。日本がいまの危機で米国を完全に支援しなければ、もう米国の真の同盟国とみなされない、ということだ。米国は日本との現在の水準の経済相互依存関係をも、もう保つべきではないといえる」

 「日本からの中途半端な支援声明や無意味な言い訳はもうたくさんだ。わずかな財政援助についての曖昧な声明も必要ない。国連の努力への米国の軍事寄与の経費半分は日本が負担すべきだ。必要なのは真の寄与であり、政治や経済のゼスチャーだけのカブキ・ショーではない。米国の利益のためだけでなく、日本の利益のためにも、いま米国の若者たちが中東で命をかけているという事実を日本が理解することこそ必要なのだ」

 以上のマケイン議員の発言はいまから10数年も前に起きた出来事だった。

 それから幾多の体験をした同議員が考え方を変えたという面もきっとあるだろう。だがそれでもこれら10数年前のマケイン議員の日本関連発言は同議員のいまの日本観、日米同盟観につながっているとみるのが順当である。

 日本を重視する。日米同盟を重視する。日米同盟の強化には日本の積極的な協力が不可欠となる。

 そうした前提でマケイン議員は日本を眺めているのだろう。だから日本を対等な同盟パートナーとみなし、もし日本がその期待に応じない場合、失望もそれだけ巨大となろう。失望すれば、日本へのその失望の表明が遠慮なくぶつけられるだろう。マケイン議員のそうした厳しい側面を照らし出すのがここで紹介した1989年ごろの同議員の見解表明だといえよう。

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