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“外交弱小国”日本の安全保障を考える

中国系マネーが民主党に流れた過去

 今の時点ではシュー氏の疑惑の政治献金と中国当局との関与を示す証拠はなにもない。だが米国の民主党には巨額な中国系マネーの流入では過去に多数の実例がある。

 1996年の大統領選挙では民主党のビル・クリントン、アル・ゴア正副大統領候補への中国がらみの不正や疑惑の献金のケースとして次のような事件があったのだ。

  • 中国系米人のジョン・フアン氏は民主党全国委員会の財政委員長まで務め、一人で合計340万ドルもの献金を集めたが、このうち160万ドルが不正、あるいは不適とされ、返却が決められた。中国生まれのフアン氏は76年に米国籍を得たばかりで、中国本土での経済活動を続け、中国当局と密接な協力関係があった。
  • ビル・クリントン氏の故郷のアーカンソー州で中国料理店を開いていた中国系米人チャーリー・トリー氏は民主党全国委員会に合計65万ドルを寄付したが、その後に資金の出所不明などの理由で返却された。トリー氏は中国の政府や軍の関連企業の対米接触を支援するコンサルタント企業を開き、米国への武器密輸容疑で摘発された中国軍事企業の会長をホワイトハウスに案内して、クリントン大統領に紹介し、非難を浴びた。/li>
  • 中国系米人ジョニー・チャン氏は中国人民解放軍の傘下企業幹部から渡された秘密資金のうち10万ドルを民主党全国委員会に寄付し、見返りの形で同幹部をクリントン大統領との会見に招いた。チャン氏はその後、別件の詐欺や脱税の罪でも起訴された。

 もちろん以上のケースが今回のシュー事件とかかわりがあることを示す証拠はない。しかし米国の民主党には明らかに中国当局のからむ資金を選挙用に受け取ってきたという過去の汚点がある、ということである。だから米国のマスコミも、今このシュー事件の報道には真剣に取り組んでいるようだ。

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