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“外交弱小国”日本の安全保障を考える

マイナス要因は共和党内の独自の立場と年齢

 前述のCBSのトークショーでは司会者のユーモア交じりの質問に応じてマケイン氏は笑いながら語っていた。

 「いやあ、最近、70歳の誕生日を迎えたけれども、うれしくはなかったですね。いつの間にかこんなに年齢を重ね、顔はフランケンシュタインのように崩れがちになってきたし――」。

 こうしたことが話題になるのは、今回の大統領選挙では当然、マケイン氏の年齢がハンデになると観測されているからだった。また顔の話を自分から出したのは彼が最近、軽い皮膚がんになり、顔の一部を手術したからだった。だが画面ではマケイン氏は白髪とはいえ、はつらつさを感じさせる言動でテレビのスタジオの観衆からは拍手と爆笑を浴び続けた。

 彼が、きわめてまじめな口調になったのは司会者からイラク政策を問われたときだった。マケイン氏は早くからフセイン政権打倒の軍事作戦に賛成しただけでなく、ブッシュ政権に対し、イラクに十分な米軍部隊を投入していないと批判を浴びせてきた。この点を質問されて、彼はブッシュ大統領の米軍増派への賛意を表明した。ところがその一方でマケイン氏はラムズフェルド前国防長官への厳しい非難を述べてきてもいるのだ。

 マケイン氏は共和党内では保守派の一部から批判されている。純粋保守派の間では、「共和党員なのに十分に保守ではない」という批判がここ数年、絶えていないのだ。マケイン氏は安全保障や対外政策では保守的で、むしろ強硬といえる立場を取りながらも、環境問題、医療問題、社会倫理などという領域ではリベラル寄りの見解を表明してきた。だから保守陣営では支持不支持が錯綜する一方、中立派、無党派層には意外な人気を博しているのである。

 この2月末の時点での各種世論調査ではマケイン氏はジュリアーニ氏に支持率で10ポイントほどの差をつけられていた。2008年の大統領選挙の戦いはまだまだ先は長いが、こうした共和党保守陣営の内部での複雑な反応に加えて、年齢も明らかにマイナス要因となるだろう。そうした負の要素をこれまでの一般の知名度や政治の実績、個人の強靭(きょうじん)さ、節を曲げない一貫性などでどこまで補っていけるか、注視されるところである。

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