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“外交弱小国”日本の安全保障を考える

ソフトな口調だが「100%のリベラル派」

 ワシントン・ポストとABCテレビが共同で実施した昨年12月後半の世論調査では、民主党側の大統領候補のうち、もっとも支持率が高いのはヒラリー・クリントン上院議員で全体の39%だった。その次がオバマ議員で17%を獲得した。そのあとは前回2004年の選挙で副大統領候補だったジョン・エドワーズ氏の12%、2000年の選挙で大統領候補だったアル・ゴア前副大統領の10%、前回選挙での大統領候補のジョン・ケリー上院議員の7%、という順位だった。

 つまり新人のオバマ議員は民主党の大物政治家たちを引き離す高人気なのだ。ただ一人、先を走るのはクリントン上院議員だけ、ということである。

 オバマ議員のソフトな口調での演説は広範な政治各層にアピールするという定評がある。イデオロギーの対立を排し、民主、共和両党の融和をも訴える。ここから生まれるのは「穏健なコンセンサス希求の政治家」というイメージである。

 だが現実にオバマ氏の上院での投票軌跡をみると、反保守、反ブッシュ政権の色を鮮明にするリベラル志向がきわめて強いことが分かる。オバマ議員は減税に反対、中北米自由貿易協定に反対、国民皆医療保険に賛成、そしてイラク問題でも米軍のイラク派遣に正面から反対してきたのだ。民主党のリベラル派を強く支援する全米最大の労働組合組織のAFL・CIO(米国労働総同盟産別会議)はオバマ議員の上院での投票結果をみて、「100%のリベラル派」と認定したほどである。

 今の米国では一般にリベラル志向は減り気味だといえる。「あなたは自分自身をリベラルだと思うか」という問いに「イエス」と答える国民は全体の18%程度にすぎない。逆に自分を保守とみなす国民は30%を超える。だからオバマ議員もその真のリベラル志向が米国民の目に明白となった場合、それでも大統領選挙での民主党側の有力候補でいられるかどうかは疑問だろう。

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