第30回
「普通の国」日本を歓迎する――米有力論客の論文の重み
国際問題評論家 古森 義久氏
2006年9月1日
「日本は憲法第9条を改正しなければ、『普通の国』になる決意を放棄するという不満足な道にとどまることになる」
こんな大胆な指摘が米国の有力論客ジョージ・ウィル氏によってなされたことには驚かされた。ウィル氏といえば米国の政治評論家のなかでも超大物とされ、その言論は連邦議員たちだけでなくホワイトハウスへもずしりとした重みを与えている。保守派の論客だが、ブッシュ政権のイラク政策を批判したこともあり、独立独歩の姿勢はリベラル派からも真剣な関心を向けられる。
そのウィル氏が8月27日付のワシントン・ポストへの寄稿論文で、日本が憲法第9条を改正して、「普通の国」になることを勧め、「普通の国家」としての日本は米国の国益にも寄与するという見解を表明したのだった。この動きは米国の最近の対日観を把握するうえでも、重大に受け止める必要がある。
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