大転換期の安心・安全マネープラン

第12回
老後の生活費の不足を確保し、そして貯蓄を安心して使い切る生活は可能か

ファイナンシャル・プランナー 大和田 英明氏、汀 光一氏
2005年12月19日

自分たちの老後の楽しみと生活費が優先

 今回は資産に関する行動のうち、「取り崩す」「使い切る」に焦点を当ててラストプランニングを考えてみたい。日本経済新聞社が60歳~70歳代のシニア世代700人を対象に2003年に行った『セカンドライフのライフプランと生活設計』に関するアンケート調査によると、資産を自分や夫婦で使いきりたいと考えている人が55.5%と過半数を占めていた。

 子どもの出生率が低下し続けるのとは逆に、高齢者の人口は急激に増加、それとともに平均寿命も延びている。一方、老後の生活の柱となる公的年金は、今後受給年齢が上がり支給額は下がっていく傾向にあるため、老後に準備すべき資金は確実に増えていくといえる。長い老後を、どう「豊か」に、そしてどう「楽しく」過ごすかは大きなテーマだといえる。独立した子どものことよりも、自分たちの老後を優先して考える人はこれからもっと増えていくだろう。また、子どもには迷惑を掛けたくないという意識も高くなっていくと思われる。「子孫に美田を残さず」という言葉は、子どもの自立心や生活力を育てることの大切さを説いた西郷隆盛の言葉らしいが、これからの日本で改めて生きてくる言葉かも知れない。

 
 

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