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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

今の姿と将来の姿

●自治体や町内でのもめ事・問題、近隣での申し合わせ事項

 これは、なんといっても現地に住む近隣住民に聞くのが一番。近隣住民らしき人を見かけたら、ぜひ声をかけて状況を聞いてみよう。

 いきなり知らない人に話しかけるのは気が引けるかもしれないが、「このあたりに引っ越してこようと思っているのですが‥‥」と声をかければ意外と多くの人が快く答えてくれる。価値観やライフスタイル、感じ方や情報にも温度差があるため、できれば複数の人、年代や性別を分けてヒアリングしてみるのがおすすめだ。商店街の店主など、昔から住んでいそうな人にヒアリングできるとなおよいだろう。

 ヒアリングでは、これまで説明してきた一通りの項目について訪ねるのはもちろん、幼稚園や小中学校の評判や雰囲気、買い物や病院といった、日常生活において自分が気になることをいろいろ尋ねてもいい。

●地域の将来を予測する

 その地域の将来はどうか? これも自分である程度、青写真を描いてみよう。

 どの市区町村役場にも「都市計画図」といって、用途地域や建ぺい率・容積率をはじめとする地域ごとの建築規制や都市計画道路など、地域の計画を織り込んだ資料を作成している。この都市計画図を見ると、市区町村役場がその地域をどのような街にしようとしているのか、大まかなイメージがつかめるだろう。役所で無料、あるいは数百円程度で簡単に入手できるので、ぜひ手にとってみてはいかがだろうか。

 神奈川県横浜市では、インターネット上で情報公開している。

・i-マッピー(まちづくり地図情報)
http://wwwm.city.yokohama.jp/tokei/

 ここで注意したいのが、「都市計画図に織り込まれていない計画」である。まだ決定したばかり、あるいは予定はされているが決定ではない事柄などは当然、都市計画図には記載されていない。「都市計画課」などの窓口を訪れて、該当地域に関する予定や見通しについて、詳しく尋ねておくとよいだろう。

 ご覧のとおり、周辺環境のチェックにはこれだけでも結構な手間がかかる。しかし、この手間を省いて失敗を防ぐことはできない。

 住まい選びで一番大変な思いをするのが、「不測の事態が発生すること」だ。一通りの調査によって状況を把握しておくことが、「こんなはずではなかった」の予防線となる。後悔のないよう、入念に調べていただきたい。

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