時間軸の視点4 点検・メンテナンスがしやすい
日本の住宅寿命は現在、わずか30年と言われているが、きちんと設計・施工されたうえで、定期的・適切な点検やメンテナンスが行われれば、60年、70年、いや、100年以上でも十分にもつだろう。
そこで欠かせないのが住宅の「点検口」だ。さくら事務所では多くの新築・中古住宅のインスペクション(建物調査)を行っているが、いまだに「点検口のない家」が見受けられる。点検口のない状態で、いったいどうやって建物の点検やメンテナンスを行うのだろうか。事実、点検口が設けられていない中古住宅には、調査の結果、問題が判明する確率が高い。これから住宅を新築する人は、点検口が設計計画にない物件は見識を疑うべきだし、中古住宅で点検口がない場合には、ぜひ新たに設置していただきたい。
点検口があるのは一般的に「床下」と「天井裏」。位置はそれぞれ内部に進入しやすいところに設置されていればよいだろう。
「新築持ち家偏重文化」は既に終わり、これからの住宅は「“時間軸の視点”を持った“ヴィンテージ住宅”」を目指すことになる。新築住宅であれ中古住宅であれ、時間の経過とともに味わいを増していく「ヴィンテージ住宅」はわたしたちにとって決して手の届かないものではない。業者側による設計の工夫や配慮のうえ、わたしたちの入居後における住宅に対する愛着などをもって、時間をかけてじっくりと育てていくものなのだ。
将来の「ヴィンテージ住宅」たるにふさわしい思想・哲学を盛り込んだ住宅を選び、時間軸の視点を持って住宅とつきあっていくことは、あなたとあなたの家族はもちろん、地域や我が国全体の幸せにもつながっていくだろう。
おしえてBP!
住宅
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