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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

第46回
住宅の省エネ・環境対策(2)
― 人に優しい住まいを考える ―

さくら事務所取締役会長 長嶋 修氏
2006年9月6日

 多くの日本人が、「廊下やトイレなどは寒いもの」と思い込んでいる。現にこれまでの住宅にはそういった傾向があった。住宅内の温度差が引き起こす「ヒートショック」事故は後を絶たない。

 「ヒートショック」とは、急激な温度変化によって体に与えられるダメージのこと。例えば真冬の寒い日に、暖かい部屋から急にトイレや浴室など住宅内の寒いところへ移動するとき、あるいは浴室で温められた体でいきなり寒い洗面室に出たとき、わたしたちの体は体温を逃がさないように、血管を急激に収縮させる。そのとき、血圧が一気に変化(上昇)し、これが脳梗塞や脳出血の原因となってしまう。

 住宅業界では今、住宅内のどこでも温度差がなく一定で、「ヒートショック」の防止にもつながり、まさに高齢化社会にふさわしいといえる住宅が注目されつつある。「断熱性能」「気密性能」の高い省エネ住宅がそれだ。省エネ住宅、つまり、省エネルギー性能の高い住宅のことである。

 省エネ住宅にはメリットが多いが、まずなんといっても“快適”だ。建物全体をすっぽりと包み込むように断熱・気密化されている住宅は、室内や廊下・トイレや浴室などでも温度変化がないため、ストレスなく、心地良く暮らすことができる。

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