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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

インスペクション実例 その3

 インスペクションの専門調査では、工業用のビデオスコープを建物の小さなスキマから挿入。屋根裏や床下、壁の中など、目視では確認することができない建物内部を確認する。

 とある中古住宅の床下。建物の小さな穴からスコープで、基礎部分(床下)をのぞいているところ。

 木が相当程度、水を吸ってしまっているのが分かるだろう。本来床下は、湿気がない、乾燥した状態であることが望ましいが、この状態では木部の腐りやシロアリの害を招く。このケースではまず、湿気の原因を突き止めて湿気対策を施し、そのうえで木部を交換することで、ヴィンテージ住宅へと進化させたいところだ。

 わたしたち一人ひとりが、建物に関する知識、そして長期的な視点をしっかりと持ち、それぞれのマイホームを『ヴィンテージ住宅』にしていくことは、当事者であるあなたのみならず、広く世の中全体を幸せにもする。なぜならあなたが建てたヴィンテージ住宅は、社会資産として永きにわたって引き継がれ、お互いに安心できる建物を交換し合うような市場をつくることができるからだ。

 「自宅をヴィンテージ住宅にしたい」という私的な欲求は、結果として公的な使命を立派に果たすことになる。自身の快適で安心できる生活のために意識と知識を磨き、そこに歴史と風格を加えたヴィンテージ住宅というバトンを、先に続く世代へと手渡していただきたい。

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