耐震性能が高い新築物件の見分け方
現在作られている建物、あるいはこれから家を作る場合には、阪神淡路大震災の教訓を生かした、現在の建築基準法を満たした建物となるため、昔よりも安全性が高い建物であるといえるだろう。
より耐震性を高めるためには、住宅性能評価の耐震等級が最高等級である、3等級を確保しているものが良い。一戸建ては、鉄筋コンクリート造のマンションと比べて耐震性能が劣っていると思っている人がほとんどだと思う。
| 耐震等級1 | 数百年に1度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に1度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度(建築基準法同等) |
| 耐震等級2 | 上記の地震力の1.25倍の地震力に対抗できる |
| 耐震等級3 | 上記の地震力の1.5 倍の地震力に対抗できる |
しかし実は、マンションの耐震等級は、ほとんど1等級に分類されており、2等級を確保しているものはかなり少ない。3等級にもなると、探すのが困難なのが現状だ。
これに対し、一戸建てでは耐震等級が3等級であることは珍しいことではない。ハウスメーカーによっては、全棟が耐震等級3のところもある。これは、一戸建ての場合、数十万円の比較的安価な追加費用で耐震性能を大きく上げられるためだ。これに対し、鉄筋コンクリート造のマンションの場合、その構造や規模から、耐震性能を上げるためには大幅なコストアップになってしまう。
壁量計算書を確認しよう
耐震等級3を得ていない物件の場合には、「壁量計算書」を施工業者からもらい、「必要壁量」と「設計壁量」の欄を確認しよう。
設計壁量を、必要壁量で割った数字が多いほど耐震性に余裕があるといえる。この数字が1.00だと、建築基準法ギリギリということになり、2.00であれば、建築基準法の2倍の壁量が入っていることになる。
在来工法(軸組工法)の建売物件の中には、この数字が1.04や、1.07などというように、数パーセントの余裕しか見ていないものもある。
この壁量計算というのは、木造建物の耐震性を簡易に把握できるものだが、建築基準法ギリギリの建物では、詳細な構造計算をした場合にNGとなってしまうこともある。
安全のためには、在来工法(軸組工法)の場合、余裕をみてこの数字が1.20以上のものを選ぶと良いだろう。地盤が弱い場所の場合には、さらに余裕があると良いだろう。
ちなみに、ツーバイフォー工法の場合には、ほとんどの場合で必要壁量に対する設計壁量に余裕があり、設計壁量を必要壁量で割ると、1.50前後となることが普通だ。2.00以上になることも珍しくない。ツーバイフォー工法では、普通に設計すると、耐震等級が3前後の耐力壁の量となる。
ツーバイフォー工法の耐震性が高い理由には、工法の仕様上、壁の量が必然的に多くなることが挙げられる。
建物の耐震性能を詳細に把握するためには調査の必要があるが、大きな地震が来る前に、まずは簡単な診断を行い、地震に備えて欲しい。
おしえてBP!
住宅
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