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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

第32回
一戸建ての耐震性はここをチェックせよ!
~いきなり耐震リフォームを依頼する前に~

株式会社さくら事務所 コンサルタント 大下 達哉氏
2006年3月1日

 最近、一戸建ての建物調査をご依頼されてくる方のほとんどが、耐震に関する調査を希望している。これは、既存物件だけではなく、新築物件でも同じだ。

 では、既存物件、新築物件で、地震に備えるためにはどうするのが良いのだろうか。

まずは、図面の有無を確認

 既存物件、新築物件に関わらず、まずは建物の図面があるかを確認して欲しい。

 必要な図面は、建物の平面図や立面図など簡単なものではない。実は、不動産屋さんの店頭に張ってあるような平面図や立面図は、建物の耐震性を調べる上ではあまり重要ではない。これらは、建物が建った後でも簡単に作成できるからだ。

 重要なのは、壁の中に隠れてしまい、容易には確認できない部分が書かれている図面。例えば、筋かいの位置と取り付けの方向が書かれた図面、柱の位置や梁の大きさ、床の組み方が書かれている詳細な図面だ。築年数が経っている物件では、これらの図面が出てこない場合が多い。

 ちなみに、既存物件の建物調査において、最も困るのは図面が全くない物件だ。小屋裏や床下に入って筋かいが確認できたとしても、図面が無ければその位置に入っているのが正しいのか分からない。また、設計では筋かいを取り付ける必要がある場所に筋かいが無かったとしても、それを確認することが出来ないからだ。

 実は、新築物件であっても、柱の位置や梁の大きさ、床の組み方が書かれている図面を、引渡しのときに施工業者からもらっていないケースというのが少なくない。ほとんどは、確認申請の時に必要な簡易な図面だけしかもらっていないのではないだろうか。

床伏せ図の例

金物位置図の例

 そのような場合には、必ず詳細な図面をもらって欲しい。それらは、実際の工事の際に必要な図面ばかりであるから、図面を作っていないということはないだろう。

 詳細な図面とは、「床伏せ図」「かなばかり図」「基礎伏せ図」などと呼ばれるもの。これらは、あなた自身が読み込むことができなくても構わない。これらの図面の有無が、建物の概要を把握するために重要なのだ。

 詳細な図面をもらう時は、耐震上必要な壁の量を計算した、「壁量計算書」や、耐震金物を取り付ける位置とその種類を示した、「金物位置図」も併せてもらうのが理想だ。

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