第25回
「管理力」がマンション価値を左右する
~マイホーム選びのキーワードが変わる!(2)~
さくら事務所取締役会長 長嶋 修氏
2006年1月11日
日本における「人と不動産の関係」は今まさに、大きな変化の渦中にある。国土交通省は、戦後40年間にわたって続けてきた新築住宅偏重政策をやめると発表、経済財政諮問会議では「無理して持ち家に縛られた生活を送る必要がなくなれば、人生設計も立てやすくなる」として、賃貸住宅の拡充・中古住宅の市場整備を促す方針を打ち出している。
マンションは「管理“力”」を買え
昔からよく言われてきた、「マンションは管理を買え」という言葉。実際にはどういったことを指すのか、よくわからない方も多いのではないだろうか。
買うに値する管理状態を備えたマンションとは、「“管理力”のあるマンション」といえる。
では「“管理力”のあるマンション」とは、どういった条件を備えている物件なのだろうか。それは、ざっと以下4つの条件を満たすマンションに大別される。
1.住人のマンション管理に対する意識が高いこと
2.適切な管理会社(管理人・フロントマン)とつきあっていること
3.予防的で適切な管理・修繕が行われていること
4.管理費・修繕積立金の額が適切であること
これら条件について詳しくは後述するとして、まずはマンションの「管理力」によって将来的にどういった違いが出てくるかを見てみたい。
今後の市場動向・価値基準・査定基準の変化をも織り込んだうえで、マンションの「管理力の差による将来資産価格予測」を、「都心マンション」「郊外マンション」に分け、さくら事務所の独自データに基づいて行ってみた。
※想定
「都心マンション」駅徒歩1桁台 専有面積70㎡ 新築時価格4600万円
「郊外マンション」駅徒歩1桁台 専有面積70㎡ 新築時価格3500万円
管理力の違いによって「都心マンション」では、10年目・20年目にそれぞれ400万・600万円の差、「郊外マンション」では500万・650万の差がつくという、驚愕の結果が出ている。
さらにこの管理力の違いは、マンションの耐用年数そのものにも大きく影響してくる。予防的かつ適切なメンテナンスが行なわれるマンションと、そうでないものとでは、耐用年数に大きな差がついてしまうのだ。
30年で建て替えを検討しなければならないマンションと、100年もつマンションでは、共用部の修繕費や専有部のリフォーム費用といったランニングコストまで考慮すれば、単純比較はできないものの、数倍の開きがでることであろう。
おしえてBP!
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