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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

第24回
「地域力」が不動産価値を決定する時代が来る
~マイホーム選びのキーワードが変わる!(1)~

さくら事務所取締役会長 長嶋 修氏
2005年12月26日

「繁栄する街」と「そうでない街」の二極化現象が起きる

 これまで日本の不動産の価値というと、「土地」「建物」のうちの「土地」に圧倒的な重要性があり、長く日本経済の中心、つまり日本特有の「土地本位制資本主義経済システム」の立役者となっていたのである。

 また、都心部へと企業や人やお金を集中する「一極集中現象」なども生まれ、地価形成の主な要因が、「都心から電車で●分」「駅から徒歩●分」など、多分に「距離感」によるところとなる時代が長く続いた。

 ところがこれから不動産の世界においても、従来のシステムや現象による影響力がどんどん小さくなっていくこと、また人々の価値観の変化などもあいまって、新しい主義・価値観が台頭する時代がやってくる。それは従来の地価形成要因が完全に無くなったり、距離感で価値が決まることが無くなるというわけではなく、その影響力の絶対性が薄れ、新しい価値観とのバランスが取れてくるということだ。

 少子高齢化にともなう本格的人口減少社会に突入する日本の街は、今後「繁栄する一部の街」と、「そうでない大半の街」とに分かれることとなる。「暮らしやすさ」や「幸福感」などと「資産性」が一致した、「地域力(ちいきりょく)のある街」と「地域力のない街」という指標に大きく影響されることとなるのだ。

 「距離感」という、長らくの間デジタルで相対的な決まり方をしてきた地価は、今後少しずつ「地域力」という「絶対的な価値観」、つまり「その街が持つ特有の魅力・絶対的な魅力がどのようなものであるか」ということこそ、より重要視され、もっとも尊重される方向へ向かうこととなる。

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