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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

第15回
プロが教える新築マンション内覧会の重要ポイント
~基本部分を指摘したら、後は新築購入の喜びを味わおう~

さくら事務所上級コンサルタント 大久保 新氏
2005年10月24日

内覧会はなぜ疎かにはできないか

 マンションの内覧会とは、自分が購入した物件のお披露目会であり、また引渡し前に工事の出来が適切であるかを確認するための重要な機会である。新築マンションを購入する場合、そのほとんどが青田買いという、建物が出来上がる前の契約になるため、建物の引渡しを受ける前に、その出来具合を確認する必要があるのだ。

 内覧会が終わると、引渡しを受ける。それは、「この建物は契約した通りにできています。納得しました。」ということを意味する。ある程度の時間がたてば、その後にもし不具合が発覚しても、基本的には売主に責任を問えない。仮に不具合を修繕してもらう約束が出来たとしても、引渡しが完了した時点ではマンション内に工事関係者がいないため、すぐに対応してもらえないことも多いのである。

 また、引越しをした後であれば、すでに生活しているところへ、たくさんの関係者が修繕のために入ってくることになる。家の中を片付けるなどの手間や、精神的にも負担は大きいことだろう。そういったリスクを考えても、内覧会時点での確認が重要であることはおわかりいただけるはずだ。

大手だから内覧しないでも安心か

 しかし、中には「私のマンションは、○○建設が造っているから大丈夫」と考える方もいる。本当にそうだろうか。会社の規模や知名度で判断できるだろうか。

 答えはNOである。マンションが造られる背景を考えてみよう。実際に工事に携わるのは現場の職人であり、彼らは会社の規模関わらず大小さまざまな建設会社の協力業者として、マンションの施工を担当しているのだ。さらに、マンションの建設現場を統括する現場所長の考え方や、工事期間の問題、予算の問題など、建物の出来を左右する要素はほかにもたくさんある。単純に、会社単位では判断できないということだ。

それだけではない。同じマンション内であっても、施工するタイミングや職人の技量によっても仕上げに差が出るため、部屋によって仕上がり具合はまったく違うのである。結局のところ施工状態は、出来上がった実物をしっかり確認しなければわからないのだ。

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