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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

第14回
マンションの防犯性、チェックポイントが激変!
~機械警備には限界、コミュニティ形成が最大のカギ~

さくら事務所上級コンサルタント 大久保 新氏
2005年10月18日

防犯設備の向上にもかかわらず、後を絶たない不正侵入

 マンションのチラシやパンフレットに書かれている、防犯設備の数々。

 昨今のマンションは玄関の錠も様々で、日進月歩の改善改良を繰り返している。ほんの数年前まで、新築マンションといえどもピッキングという不正解錠でごく簡単に開けられてしまっていた玄関ドア。今や、ピッキングという言葉さえ死後になりつつあるほど、防犯性能は向上した。

 にもかかわらず、未だ侵入されるマンションは後を絶たない。被害に合わないためには、私たちは何を知り、どこをどうチェックしておくべきか。本当の意味で防犯性の高いマンションとはどういったものなのか。

 本稿では、知っておくべき防犯設備の内容や防犯性を事前に知るためのチェックポイント、マンションの防犯設備だけでは得られない、本当の防犯という考え方について、お話していきたい。

犯罪の統計データから見る有効な対策とは

 つい最近まで、マンションにおいて室内に侵入して金品などを奪われる、いわゆる空き巣の侵入経路は玄関ドアが多かった。

 しかし警視庁が発表する17年度上半期(1~6月)統計の、都内における中高層住宅(4階以上)侵入窃盗手段をみると、玄関ドアからの侵入は減り、ガラス破りが増えて全体の36%を占めた。玄関ドアに対策を施す住宅が増えたためと考えられる。

都内における中高層住宅対象侵入窃盗の侵入手段(平成17年上半期) ※出所 警視庁

 玄関ドアの対策は、鍵を増やしたり、鍵そのものが進化しただけではない。例えば最近の新築のマンションでは、不正解錠するための時間を作らせないよう、通路から玄関前を周囲から見えやすくするといった心理的な対策を含めて玄関前の形状に気を配っている。警視庁生活安全部の発表によると、空き巣狙いは10分程度でおよそ80%が犯行を断念するのである。

 防犯面を確認する際、玄関前の形状については見落としやすい。設備面も大切だが、しっかり注目して確認していただきたいポイントだ。どんなに高価な対策を施しても、玄関前が見えにくく隠れやすい物件だと不正解錠に十分な時間をかけることができ、いずれ破られてしまう。

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