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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

完成済みマンションのチェックポイント

〈新築・中古共通〉
1.建物の調査をする
 生活動線を確認するとともに、各所の動作具合を確認します。目で見えるところだけでなく、床下点検口、天井点検口などから配管類の状況や各種接続などを確認することも重要です。

床下点検口

天井点検口

 外観の目視と、前述の点検口から永く快適に住まうための構造的な堅牢度、設備配管の耐用年数などを確認するとともに、これから先のメンテナンス性や可変性を必ず確認しましょう。

 さくら事務所が行なっている建物調査(インスペクション)で見られる事例はこのブログで紹介しています。

2.瑕疵担保期間の確認
 不具合が発生した場合の瑕疵担保責任を明確にしておきましょう。どの項目をどのくらいの期間保証するかは、物件によって異なります。

〈中古〉
3.管理組合の運営状況
 管理組合の運営状況に問題がないかどうかを確認。居住者数が極端に少ない場合、満足に運営されていないケースもあります。また、居住者が管理に対して無関心な状態では、住宅の耐久性や資産性を維持することは困難でしょう。

4.修繕履歴の確認
 修繕履歴があるかどうかを確認しましょう。これは、車でいえば車検証のようなもの。建物をしっかり適切にメンテナンスしているかどうかで、同じく耐久性や資産性に大きく影響を及ぼします。

 いかがでしたか? このように未完成と完成済み(新築・中古)で比較すると、どうしても未完成物件のマイナス面が浮き彫りになってしまいますね。実際に出来上がっていない以上、どうしてもつきまとう問題といえます。これは、住宅の青田買いが、住まう人のために考えられた仕組みというより、売る側・造る側の立場に立った仕組みであることが大きな要因です。

 マンション事業を進めるにあたって、事業資金を借り入れし、土地を購入し、工事の進捗にあわせて工事代金を支払い、販売費用やその他経費を支払います。早期に資金回収をするために、未完成の状態で買主に契約してもらい、手付金を支払ってもらう仕組みなのです。本来は、もっと買う側に対して必要な情報を多く提示することで、双方がきちんと納得できる売買が成り立つはずです。

 いずれにしても購入者は、永く安心して住まうことができる住宅かどうかを判断するために、建物の本質的性能を見極めることが重要です。たとえば100年住宅をアピールする物件も数多くありますが、本質的性能を備えた建物は少ないのが現状です。

 まずは自分が住まいに求める条件を明確にし、優先事項を認識しましょう。そして、物件ごとのメリット・デメリットをできる限り把握し、その物件が優先事項をかなえるに足るものなのかどうかを判断しましょう。何より大切なのは、納得できる自分の決断なのですから。

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