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不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」

第11回
青田買いか、完成物件を選ぶか、それが問題だ
~完成時期で異なるマンション選びのポイント~

さくら事務所上級コンサルタント 吉野 昌浩氏
2005年9月28日

青田買いのリスクを分かっているか

 「マンションを契約するタイミング」と「建物の完成時期」という視点で物件を選択するときには、選択肢が2つあります。未完成物件と完成済み物件です。

 未完成物件とは、工事途中の未完成の状態で契約する新築マンション。完成済み物件とは、実物を確認して契約する新築マンションと、中古マンションとの2種類があります。

 現在は、宣伝広告が活発で派手なためか、新築未完成物件がひときわ目立っている感があります。なかにはCMにタレントを起用して、イメージ優先で販売されているものも…。しかし、ここで購入者が忘れてはならないのは、ごく当たり前のことですが、自分がそこで実際に住まう、ということです。

 生活感のない、華やかなイメージにのみ気をとられてしまっては、いざ住みはじめたときに自分が思い描いていた住まい方とは全く違う結果となってしまうことがあります。大切なのは、自分が住まいに求めるものが何なのかを明確にし、その物件が本当に自分の住まいたい物件なのかどうかをしっかり判断することです。

 完成時期によって判断できるポイントはそれぞれ違います。そのポイントを理解し、広い視野で物件を検討することが大切です。

未完成マンションを選ぶための心構え

 前述のとおり、工事途中の未完成状態で契約する新築マンション。不動産業界では、未完成のものを取引する先物売買といった意味合いから、新築未完成の建物を購入することを「青田買い」とよびます。まだ見ぬ建物を予測の範囲でイメージし、自分の求める条件を満たすかどうか判断することになります。

 そこで、購入者がイメージしやすいようにつくられているのがモデルルーム。ただ、その建物の全てのタイプを用意できるわけではなく、象徴的なタイプを選択し、あまり生活感のない空間として飾られているものが多い現状にあります。

 またパンフレットでは、自分が希望する間取りを平面で確認することはできても、生活空間として立体的にイメージすることが困難です。

 自分の住まい方にあった生活動線かどうかといったことを、実際に住んでいるイメージを具体的に持ちながらチェックすることが重要になってきます。未完成だからこそ可能な間取りの変更も、このイメージができていればこそ生きてくるものでしょう。

 ■未完成物件のメリット
 1.現在のマンション市場において流通量が豊富
 2.豊富な物件数という選択肢から希望の物件、間取りを選択できる
 3.工事があまり進んでいない時期の契約なら、間取り変更やオプションを選択できる

 ■未完成物件のデメリット
 1.実物を自分の目で確認できない
 2.日照・通風・騒音などの住環境を実感できない
 3.契約から引渡しまでの期間が長い

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