第101回
「新年にマンション・モデルルームが活況」のなぜ?
さくら事務所取締役会長 長嶋 修氏
2009年1月28日
2009年に入ってからというもの、新築マンションのモデルルーム・販売センターが活況の様相を呈している。昨年までの販売不調がうそのように、連日の来場者でにぎわっているのだ。
振り返ってみると、「新価格」「新々価格」(※)などといわれた価格高騰に購入者が追いつけずに、2008年には在庫の山が積み上がって、非常に厳しい情勢であった。そこに追い打ちをかけるように、世界的な金融不安と実体経済の悪化が押し寄せ、特に9月15日の「リーマンショック」以降はまるで場面が変わったかのように急速に来場者が減少し、新築マンション市場は厳冬期に入った。業界の誰もが「来年は一体どうなってしまうのだろう」との不安を抱えたまま年の瀬を迎えたのだ。
※ 2005年を基点とすると2006年には10%、2007年には30%も上昇した。おもな原因は原材料や資材価格、用地価格の高騰
ところが年明けて2009年、業界の不安をよそに、来場者数は押しなべて大幅に増加している。どのデベロッパーに聞いてもおおむね好調なスタートを切っているようだ。1月が終わって、契約率や在庫数を確認してみなければ確定的なことは言えないが、2009年に入ってついに購入者が動き出したことは確かなようだ。
なぜ2009年に入ってから、購入者は活動し始めたのか。その要因を探ってみよう。
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