枠組壁構法(ツーバイフォー工法)におけるチェックポイント
軸組構法が、柱と梁のような「線」で建物の基本を構成するのと異なり、枠組壁構法(ツーバイフォー構法)では、「壁」で建物を構成する。その壁は、構造用合板(ごうはん)と、クギを打ち付けるための木材(スタッド)で作られている。
枠組壁構法(ツーバイフォー工法)でも軸組構法と同様に金物が取り付けられるが、軸組構法の金物ではビスが多く使われるのに対し、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)ではクギで留めつけるのがほとんど。
そのため枠組壁構法(ツーバイフォー工法)では、クギの留め付けが非常に重要なポイントとなる。それぞれのクギの取り付け位置・用途とクギの名称は以下の通り。
これらのクギを、正しい施工で適切に使わなければならない。
クギの正しい施工とは、
- クギの種類が正しい
- クギの長さが正しい
- クギを打つ位置が正しい
- クギを打つ本数が正しい
- クギを打つ間隔が正しい
ということだ。
このうち構造部分に使われるCNクギの長さは、クギの色で見分けることができる。CNクギは、CNの後ろに付く数字が、長さを示す。CN50の場合は、50mm(5cm)となる。クギの長さと長さを示す色は、右の表の通り。
・建物外側に取り付けられている合板のクギを確認
枠組壁構法(ツーバイフォー工法)にとって重要で簡単に出来るチェックとしては、建物の外側に取り付けられている構造用合板のクギの確認がある。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)において、構造用合板はCNクギの長さ5cm(50mm)のものを使う必要がある。このときクギの色は、先に示した表から、緑色となる。まずはクギの色を見て、緑色かを確認しよう。
次に、クギの間隔を確認。構造用合板を留めるクギは、外周部は、10cm(100mm)間隔、中間部は20cm(200mm)間隔で施工する必要がある。
実際に作られている建物において、この間隔が守られていることを確認しておこう。クギの間隔が決められた間隔より、細かく打たれているときは問題ない。しかし間隔が広すぎる場合、決められた壁の強さに満たないため、耐震性能に問題がでてくる。そのような場合には、クギを打ち増しして対処してもらおう。
クギを確認するときには、クギの頭が構造用合板にめり込んでいないかどうかも確認を。クギが大きくめり込んでいると、実質的な構造用合板の厚みが薄くなり、本来の性能が発揮できない。このような場合には、打たれているクギの間や、その近くにクギを打ち増ししてもらおう。
・石こうボードを留め付けているビスを確認
枠組壁構法(ツーバイフォー工法)では、室内の壁の下地となる石こうボードも重要な耐震要素である。そのため、石こうボードを留め付けるビスも外側の構造用合板と同じように、留め付けの間隔が決まっている。留め付けの間隔は外周部が、10cm(100mm)間隔、中間部は20cm(200mm)間隔となっている。
確実なチェックを行い、安心で、社会資産となる家を建てよう
欠陥を防ぎ、安心できる住まいに欠かせない建築途中のチェックポイントの主なものを解説してきた。さらに詳細については、『絶対に後悔しない一戸建て選び』をご参照いただきたい。
繰り返しとなるが、建物の構造部分のチェックは非常に重要である。構法に関わらず、構造部分に問題が起きたとき、修繕は出来るだけ早い時期の方が対処しやすい。人間の体と同じで、早期発見と早期対処が後に大きく影響することとなるのだ。自身が安心して長く住まうことができるよう、構造部分のチェックは手間を省かず念入りに行おう。
さらに安心を得るためには、第三者性を保つ建物調査の専門家に品質チェックを依頼するのもひとつの手である。自身の快適な住まいとしてはもちろん、将来的に社会資産となるような、素晴らしい住まいを手に入れていただきたい。
おしえてBP!
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