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リスクを飼い慣らせば未来が見える

次々と出る食品関係の謝罪広告に「大丈夫か?」

 不二家の場合も雪印の場合の場合も、リスク管理のためにそれらを導入したのであれば、リスクを前提に法令順守を考えるし、初めから食品衛生などの基準に沿わないマニュアルができることはないはずなのだ。

 もしISOやHACCPを導入する際、行政から指導で、また業界が、他社がやると言っているからなどで導入したならば、それはやはり機能しないかもしれない。

 繰り返しになるが、それらを導入した目的は、本来の経営管理の精度を上げ、リスクに対して強くし、安定的な経営を実現するためのはず。だから、もう一度原点に立ち返ってそれらを見直して欲しいのだ。そのとき忘れないでいただきたいのが、新会社法、日本版SOX対応としてのエンタープライズ・リスクマネジメントを経営管理の基本システムとして機能させて欲しいと願っている。もちろん内部統制の一貫として。

 さて、不二家事件以来、新聞で目に付くのが謝罪広告だ。まさに「ブルータスお前もか」というイメージだ。これほど「賞味期限」「消費期限」は守られていなかったとは驚きだ。今後もちろん行政も消費者のチェックは厳しくなるであろうが、自社ブランドの価値を下げる行為による損失の大きさを自覚していただきたい。

 このたびの不二家にしても雪印の場合と違い、食中毒などの被害者は出なかったようだ。被害者への損害賠償のリスクの金額は小さいかもしれないが、消費者を相手にするビジネスの最大の経営資源は「ブランド」である。ブランドという経営資源(資産)を構築するための長年の時間と費用は失われ、ブランドという財産を失うリスク、そこから生まれる売り上げ、収益を失うリスクの方が今回の場合大きかった。

 リスクマネジメントの観点から「ブランド」を守る、ブランド・リスクマネジメントも積極的に取り入れていただきたい。

 消費者は「心」で判断する。「嫌い」「いやだ」「裏切られた」と思ったら、もうそのブランドへの興味は大幅に減少する。消費者を向いた経営を心がけていただきたいものだ。

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