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第44回
フィリピンで発見された「偽1万円札」の精巧さを調査。
その出所を推理する

松村テクノロジー社長 松村 喜秀氏
2009年4月21日

3月に、フィリピンで「精巧な」偽1万円札登場

 去る3月初旬、フィリピンのマニラ首都圏で「精巧な偽1万円札が出回っていたことが発覚した」という報道があった。

 報道によると、フィリピン人女性が他のフィリピン人女性3人から両替を頼まれて、19枚を受け取り、両替商に持ち込んだところ、偽物と分かったという。一部の報道では、この偽札が過去にないほど精巧で、「日本円のスーパーノートが出現した」などと書いてあった。

 実は、私も鑑定の依頼を受けたが、現物ではなく偽札を写した画像データだったので、確実なことは言えないものの、確かに一見、精巧に見える。ホログラムもマイクロ文字も再現されており、自動販売機や券売機などで使うことを目的にしているわけではない。

 過去に関西圏で金融機関の両替機やJR券売機から偽1万円札が大量に見つかった事件があったが、これは機械をだますための偽札で、見た目は素人でも分かる粗悪品だった。その後、2004年に見た目も精巧な「スーパーJ」と名付けた偽1万円札が登場したが、今回の偽札がスーパーJかどうかは現物を見ないと断定できない。

 スーパーJについてはこのコラムの第4回、「精巧な偽1万円札『スーパーJ』がついに出た」に書いたので、参照してほしい。

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