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犯罪に立ち向かうテクノロジー

指紋の偽造は難しくない

 生体認証はバイオメトリクスとも呼ばれ、身体の一部を用いて本人であることを認証する技術だ。

 最も一般的なものは指紋である。現在、日本の金融機関では指や手のひらの静脈パターンで認証する技術も導入されている。このほか、生体認証には目の虹彩や顔、声紋などを使った方法もある。

 先の事件で、韓国人女性に「特殊テープ」を渡したのは、「ミスター・リー」と名乗る男で、韓国警察はその人物の行方を追っているようだが、なんとしても、ミスター・リーおよび関係組織を根こそぎ摘発しないと、世界的な大問題となるだろう。

 実は指紋を偽造することはそれほど難しいことではない。シリコーンを使って指紋の型を取り、その型にさらにシリコーンを流し込めば、「指紋テープ」が完成する。

 過去にも指紋付きの指をシリコーンで偽造して認証をすり抜けようとした事件があった。この対策として、「生体としての指」かどうかをチェックすればよいということで、血流や血中のヘモグロビンを確認する技術などを開発してきた経緯がある。だが、こうした技術が追加されるたびに、犯罪者たちは新たな手口を見つけ出すことを繰り返してきた。

 セキュリティ技術は人間が作ったものである以上、100%安全はあり得ない。必ず抜け道があるもので、こうかつな犯罪者たちはそれを全力で見つけ出すのだ。

 今回の事件は韓国の犯罪組織が行ったことかもしれないが、北朝鮮や中国の悪意ある組織とつながり、技術が流れたら、取り返しがつかない。入国審査の認証がそう簡単に破られるわけにはいかないのだ。いま、非常に危険な状態にある。

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