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犯罪に立ち向かうテクノロジー

幼稚な偽造防止のレベル

 印紙には、マイクロ文字を印刷する、赤と青の繊維を紙に混ぜ込むなど、偽造防止の対策は一応、施してある。

 だが、これらの防止対策は紙幣に比べたら実に幼稚で、もし本当に韓国の造幣公社の元職員が関与していたとしたら、偽造は難しくないだろう。韓国の造幣技術は高いレベルにあり、他国の紙幣や国債なども請け負って印刷しているほどなのだ。

 一番、偽造が難しいのが周囲のミシン目だが、捜査当局によると、相当な資金をつぎ込んで、ミシン目を入れる装置を自作したらしい。それだけ大規模、組織的に偽造を行っているのだろう。

 切手にいたってはほとんど偽造防止対策らしい対策はない。はっきり言えば、ある程度の専門的な印刷技術があれば偽造できてしまう。これは危険なことだ。

 印紙も切手も、企業などに向けてシートで販売されることが多い。1シートは相当な額になる。それにもかかわらずこの程度の安全対策では犯罪グループに目をつけられるのも仕方ない。

 今回、韓国の捜査当局は日本の捜査当局に「印紙、切手に施しているセキュリティ対策や偽造と判断する基準」などの情報を求めたが、日本側はわたしの知っている限り、積極的に応じていないようだ。

 答えられるようなセキュリティ対策も基準もないのかもしれない。

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