遅すぎた運転免許証方式の認可
わたしはこのタスポが始まる前から、こんなバカバカしい仕組みは不要だと、各所に「運転免許証年齢識別機」の認可を働きかけてきた。
当社が開発したこの装置は運転免許証を差し込むだけで、生年月日を識別することができる。酒類の自販機などで、既に約1万台に利用されている。
従来の免許証だけでなく、もちろんICチップ入りの新型免許証にも対応する。赤外線、可視光線、紫外線によって偽造免許証も鑑別し、生年月日部分を偽造しても検知できる。
タスポを作るのに、わざわざ運転免許証などの身分証明書のコピーを添えるぐらいなら、販売機に運転免許証を提示した方が話が早い。
タスポの読み取り装置付き自販機はかなりの高額だが、当社のこの装置は15万円程度とコストも安い。
わたしも未成年の喫煙防止という目的には大賛成なので、関係各所に対して、成人識別装置として、タスポだけでなく、当社の運転免許証年齢識別機も認可してほしいと申し入れてきた。
そして、ようやくこの4月10日付で正式に認可が下りた(財務省 「成人識別装置」を装備したたばこ自動販売機と認められる機種一覧:pdfファイル)。新聞などで報道されたので、ご覧になった読者もいるだろう。
しかし、あまりに遅かった。7月までにタスポの装置が付いていない販売機に取り付けろと言われても、当社の生産能力では無理だ。問い合わせは殺到しているが、6月末までに650台の出荷が精一杯である(もちろん、順次生産を増やしていくが)。一方、タスポは3年前から準備している。これでは、あまりにアンフェアではないか。
また、日本たばこ協会はテレビや雑誌の広告で、盛んにタスポの宣伝をしている。それによると、「全国のたばこ自動販売機では、『taspo(タスポ)』がないと買えなくなります。」という(例えば、taspoのホームページ)。これは明らかに誤りだ。本来、中立的な立場であれば、正式に財務省の認可を受けた運転免許証方式も同じように利用者や関係者に知らせるべきではないか。
タスポしか許されないものだとあきらめているたばこ販売店には、ぜひ運転免許証方式があることを知ってもらいたい。
当社の製品が売れる、売れないということではなく、あまりに利用者や関係者を無視した横暴で一方的なタスポの導入は世界的にも恥ずべきことだと思う。
愛煙家の一人としても、できるならばこんなバカバカしい仕組みは即座に撤廃してもらいたいものだ。
今、大半の国は、IDカード、運転免許証、またはパスポートを成人職別に使っているのだから。
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