機械が鑑別してこそ鑑別機
また、飛行機内のショッピングカタログに99.8ドルの鑑別機があり、しかも全世界対応だと書いてあるので、これも驚いて取り寄せたが、あきれてしまった。
このインチキ鑑別機にはブラックライトと安物のテープヘッドがついているだけだった。本物の札は金属が入っているのでテープヘッドでこすると音がするというのだが、偽物にもちゃんと金属が入っている。
いずれも安物の鑑別機は偽札かどうかの判断はしない。利用者本人が、ブラックライトを当てたときの光を見、テープヘッドでこすった時の音を聞いて、真贋を判断するようになっている。それは鑑別機とは言わない。鑑別機とは人間の判断を抜きに、機械が真贋を見分けるものだ。そんなインチキなものを鑑別機として売ってはいけない。
偽札はときには一国の経済を破滅させるほどの武器になる。その恐ろしさを鑑別機を作る人間は知っておかなければならない。
利用する側もブラックライトを使って偽札に用心するのはいいが、それですべての偽札を鑑別できるとは思わないでほしい。いまや偽札技術はわたしたちの想像を超えたレベルにあるのだ。
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