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犯罪に立ち向かうテクノロジー

第15回
日本円の偽札、まん延の危機迫る

松村テクノロジー社長 松村喜秀氏
2008年1月18日

 昨年末、聖徳太子の肖像が印刷された旧1万円札98枚を銀行で入金しようとした男が東京で逮捕された。男は容疑を否認しているが、自宅からは約800枚の偽1万円札が押収された。

 昨年は仙台、福岡、名古屋などの各地で偽1万円札が見つかっており、報道によれば、名古屋で見つかった偽札はタイから持ち込まれたという。

 実は日本円の偽札は発覚するたびに精巧になっており、わたしが把握している中では「第3バージョン」まで分かっている。かつてわたしが「スーパーJ」と命名した偽1万円札にはおよびもつかないこのバージョンでも、見た目や手触りだけでは偽と気づかないほど精巧だ。

 過去にタイで3億5000万円分もの偽1万円札が押収されているが、この第3バージョンは東南アジアの某所で製造されていると考えられる。

 捜査上、詳しくは言えないが、最近、その一つの偽札工場で数千万円相当の投資が行われたという情報がある。これは「第4バージョン」の偽札を作る準備だろうと推定される。第4バージョンが登場すると、相当な水準になり、偽1万円札がまん延するおそれもある。

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