第8回
希有なジャーナリスト、長井健司さんに捧ぐ
松村テクノロジー社長 松村喜秀氏
2007年10月12日
10月8日、ミャンマーで取材中に射殺されたジャーナリスト長井健司さんの告別式が営まれた。わたしも参列者の一人として駆けつけ、衷心からその死を悼んだ。日本人として、そしてマスコミ人として本当に惜しい人をなくした。彼は人の手本になる存在だったと思う。
ミャンマーで亡くなったことを知ってからわたしはつらくて仕事も手に着かなかった。実は長井さんとは3年前からの付き合いで、偽札の取材で何度も東南アジアを長期間、旅行した仲なのだ。
最初は仕事上の付き合いだったが、すぐに親しくなり、いろいろな議論もし、お互いに信頼し合って重要な情報を交換する仲になった。
偽札に関心を持つマスコミ人は多いが、そのうちの少なからぬ人たちは偽札を単なる興味の対象としてしか見てない。ところが、長井さんは違った。使命感が強く、偽札を憎んでいた。
彼がいつもわたしに言っていた、世の中から根絶したいものは「エイズ、偽札、金権(腐敗)政治」の三つだった。
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