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犯罪に立ち向かうテクノロジー

安易に金券を発行するな

 高速道路の回数券は1枚700円という値段にもかかわらず、なぜあれほどいい加減な作りなのかとずっと思っていた。日本人は偽造の危険性に関して驚くほど認識が甘い。1枚700円分もの価値がある金券の偽造が簡単にできることを犯罪者たちが見逃すわけがないからだ。

 案の定、2004年に約480万枚、額面総額40億円という巨額の高速道路回数券を偽造していたグループが摘発された。そのとき、既に約350万枚(約25億円)が金券ショップや運送会社に販売されていたというのだから、それに気付かなかった当時の道路公団の間抜けぶりにもあきれる。

 逮捕されたのは暴力団と都内の印刷業者や製版業者の社長ら13人で、暴力団に脅されて自分たちの印刷技術を発揮してしまったようだ。その精度は偽造だと分からないほどというが、もともと回数券が大した品質精度でないのだから、日本の印刷技術をもってすれば簡単にできたはずだ。

 偽造する側がもちろん一番悪いが、簡単に偽造できるような金券を発行する側も悪い。しかも、その偽造回数券が流通していてもチェックできないような体質が問題だ。

 ハイウェイカードも偽造が相次ぎ、日本道路公団自ら2004年に被害総額は250億円規模と発表している。

 既に回数券もハイウェイカードも使えなくなったが、それまで放置して犯罪グループや暴力団の資金源となり、我々の税金の無駄遣いになったことは恥ずべき話である。

 安易に金券は発行すべきではない。

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