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犯罪に立ち向かうテクノロジー

偽造・変造防止のICチップも効果は「?」

 実は、偽パスポートといっても、いろいろなものがある。わたしは、便宜上、その作り方に着目して3種類に分類している。

 一つは、先に触れた本物そっくりに作る「偽造パスポート」、もう一つは本物を盗み写真だけを張り替えて作る「変造パスポート」、そして不正な手段で戸籍を入手して実際に本人が申請して作る「偽装パスポート」。

 数からいうと、偽造パスポートはそれほど多くない。一番多いのが変造パスポートである。東南アジアの旅行客が集団でパスポートを盗まれた事件なども起きているが、これは変造パスポートを作るためである。

 外務省は偽造・変造防止のために、2006年3月20日以降、新たに申請されるパスポートにはICチップを組み込むことにした。ICチップには氏名、国籍、性別、旅券番号などパスポートの写真のページにある情報が記録され、顔写真などを張り替えてもすぐに見破ることが可能になると外務省は説明している。

 確かに、先進国では有効だろう。出入国審査の際、そこにはICの情報を読み取る機械が設置されている。だが、機械が設置されていない国々では何の役にも立たない。

 さらに、最近増えているのが偽装パスポートだ。これは「偽」といっても、正規の手続きを経ており、記載されている情報や写真も「本人」のものなので、表向きは「本物」である。

 どのようにして作るかというと、多いのは偽装結婚である。中国や東南アジアから来た不法滞在の女性たちが日本人男性と偽装結婚し、戸籍を取得した上で、パスポートを申請するので、防ぎようがない。また、男性の場合は別の男性から戸籍を買ってパスポートを申請するケースもある。

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