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犯罪に立ち向かうテクノロジー

第1回
犯罪を知らなさすぎる日本人

松村テクノロジー社長 松村喜秀氏
2007年7月6日

 わたしはもともと、産業機器や産業ロボットのセンサー・部品などを設計・試作する小さな会社の経営者だ。いわば中小企業の“オヤジ”である。

 そのわたしが、いつの間にか偽札やカード犯罪をはじめ、世界に広がる組織犯罪の調査や捜査に関わるようになり、欧米の特殊捜査機関にも協力することとなった。そのため、一般の人が知り得ないような重大な情報にも日々、触れている。

 こうした状況になって、痛切に感じることは日本では重大な犯罪情報が報道規制を受けてなのか、隠されてしまい、その結果、多くの日本人の犯罪に対する意識や自衛力が低下してしまったことだ。

 恐るべき無防備さで、日本人女性たちが海外の危険地帯を一人で旅し、犯罪者の餌食となって、やむを得ず(あるいは自分から望んで)その地にとどまり、自暴自棄ともいえる生活を送っている。わたしはそんな女性たちをたくさん見てきた。

 国内においても、カード犯罪や知らぬ間に重要なデータが盗み取られるスキミングが横行しているのに、日本人の多くはその犯罪の影にさえ気付かない。

 これでは、やすやすと百戦錬磨の海外犯罪グループの餌食になってしまう。

 わたしは犯罪を心底、憎んでいる。人を傷つけ、人から何かを奪い取る人々が許せない。だから、このコラムを引き受けることにした。

 安全と思っている日本にも実はさまざまな犯罪や危険が迫っており、どうすればそれを避けることができるのか、みなさんと一緒に考えていきたい。

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