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“危機管理時代”の知的護身術

第17回
電車内痴漢 ~ えん罪を防ぐ男の自己防衛策 ~

安全生活アドバイザー 佐伯 幸子氏
2006年4月18日

無防備に乗車してはいけない

 通勤や通学で毎日のように朝夕の混雑した電車に乗るのであれば、いつでも被害を警戒しなくてはならない──これは、女性が痴漢被害に遭うことに対していつも言うことだが、男性に対しても実は同じことを言いたい。すなわち「痴漢えん罪」を避けることである。

 まず、日頃から無防備に乗車してはいないか。女性と違って男性は痴漢被害に遭うことはごくまれなので(皆無ではない)、何も考えずに乗っている人が多いだろう。だが、昨今の「えん罪事件」を意識している人は、「疑われないように電車内では必ず両手を上げている」と言う。余計な疑いを持たれないように行動することは、危機管理の一つとして重要な点だ。

 しかし、それだけでも万全とは言えない。走行中の電車内では、両手を上げていればいいのだが、電車が停車して降りようとするときが問題になる。上げていた手を下ろして、乗降口に向かって電車から降りきるまで、油断してはいけない。この手を下ろすときや、混雑した中でうっかり何かを思い出してポケットを探ったり、手に持っていた荷物やコート、上着などをどうにかしようと何らかの動作をしたときに、そばに痴漢に敏感な女性でもいた場合、どう誤解されるか分からないのだ。

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