教科書には「ヒント」が詰まっている
低学年から中学年になると、授業で国語辞典を使うようになるが、慣れないと、なかなかうまく辞書を引くことができず、辞書が嫌いになる子もいる。
ある親は、新年度になるとすぐに学校で使う辞典と同じ辞典を買い、いつもリビングに置いていたという。そこで、親子の会話やテレビなどで出てくる言葉を次々と引き、引いた単語にマーカーで印を付けた。
同時にトイレに50音の表を貼っておき、50音を覚えて辞書が早く引けるように工夫した。すると、子どもは辞書を引くのが楽しみになり、たちまち引き方が上手になった。その子が学校で活躍したことは言うまでもない。
2年生になると長さの単位を勉強するが、ある親は、リビングやダイニングに定規を置いておき、キューリの漬物が何センチ何ミリあるか「当てっこゲーム」をやった。学校で、10ミリが1センチなどと概念で教わるよりも、こうしたゲームで学べばたちまち長さの意味や測り方を習得してしまう。
重さも同じだ。料理秤でリンゴは何グラム、卵は何グラムと「当てっこゲーム」をすると、手に持った感覚で卵は50グラムぐらいだと自然にわかってくる。そうなれば、いろいろな応用が利くし、学校でも友だちに自慢できるから自信になる。
理科で学ぶ電気について苦手意識を持つ子が多いが、豆電球やモーターなど子ども用のキットで事前に遊んでいるだけで、授業での意欲が違ってくる。
子どもはその気になると勉強が好きになり、力を発揮する。教科書には子どもを勉強好きにする一番のヒントが詰まっているのだ。しかも、無理なく「楽勉」に繋げられる。
教科書を使った楽勉に徹するだけで、子どもの学習意欲がかなり高まることは間違いない。ぜひ試してみよう。
プロフィール
親野 智可等(おやの・ちから)
1958年生まれ。公立小学校で23年間教師を務める。教育現場の最前線に立つ中で、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は、教育関係で群を抜く4万5千人の読者を持つ。
主な著作に『「ドラゴン桜」わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力』(講談社)、『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)、『「楽勉力」で子どもは活きる!』(祥伝社)ほか。
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