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父親のための親力養成塾

左利きをセールスポイントにしよう

 左利きを個性としてセールスポイントにすることをさらに一歩進めて、左利きの人や、左利きの子どもを持つ親御さんには「自分たちが社会をより良くしていくくらいの気持ち」を持ってほしいと思う。

 つまり、バリアフリーの実現と、さらにその先にあるユニバーサル社会の実現に一役買ってほしいのだ。

 今までの社会は、そして現在でもなお、車椅子利用者、視覚障害者、聴覚障害者、老人、妊婦などへの配慮が全く不足している。それは、左利きの人への配慮がないのと同じ根っこからくるものだ。

 数年前、わたしの近くの町に社会福祉協議会の入る施設ができたが、その施設の正面玄関に約5cmの段差があるのには、本当に驚き、またあきれた。そして、少し離れたところに車椅子用のスロープがあった。

 わたしは、車椅子利用者の大会に介助ボランティアとして参加したのだが、ボランティアが少なかったので車椅子利用の方々はみんなわざわざ脇へ回ってスロープを使った。

 なぜ、車椅子利用者は正面から入ってはいけないのか? なぜ、正面玄関にわざわざ段差を作るのだろうか? 正面玄関が平らではいけないのだろうか?

 こういう段差は、視覚障害者にも、老人にも、妊婦にも迷惑である。わざわざバリアを作っておいて、そしてスロープを作って、これでバリアフリーにしたとでも言うのだろうか?

 これは、ユニバーサル社会とはほど遠い発想だ。それが、社会福祉協議会の入っているビルなのである。わたしは正直怒りを覚えた。と同時に、現在の社会の中にある根深い無神経さがたまらなくいやになった。

 左利きの人たちも同じようなことを感じているはずだ。それを積極的に社会で訴えてほしい。そうすれば、右利きの人たちも社会全体がいかに左利きの人たちに不便かということを理解するだろう。

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