中学受験も入試も古い学力体系
小さいときから受験受験で過去問を解く学力ばかり磨いていると、こういう熱中力が育たない恐れがある。つまり、これからの時代に本当に大切な問題設定力が育たないということだ。
実際、そういう経歴で優秀な大学を出てきた人が会社であまり活躍できないという例は、驚くほど多い。言われたことはきちんと手際よくできるが、自分で斬新な企画を生み出す、新しいビジネスの地平を開拓するといったことになるとまったくお手上げという例がたくさんあるのだ。
ポケモンでも魚でも何でもいいから、自分でやりたいと思ったことに熱中した子どもは熱中力が身につく。それは問題設定力が身につくということなのだ。
それは仕事においても本当に大切な能力であるが、個人の人生を充実させるのにも必要不可欠の能力だ。この能力がある人は、自分のやりたいことをどんどんやっていくことができる。自分は何をやりたいのだろう、何をやればいいのだろう、などと悩むことはない。
ところで、中学受験もそうだが、入学試験はすべて古い学力体系の中にどっぷりと漬かっている。「過去問」を与えられた時間の中で効率的に解くという能力が、これからの時代にどれほど必要かを疑うべきだろう。
もちろん、それがまったく無意味とは言わない。なぜなら、言われたことをきちんと手際よくやる能力も社会では必要だからだ。だが、そこに時間とエネルギーをかけすぎると、もっと大事なものが育たないということは頭に入れておく必要がある。
今、中学受験で目の色を変えている親たちが、大事なものを見落としているのではないかと心配だ。
それと、真にイノベーションを目指す企業は、入社試験の中身を見直すことをお勧めする。
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