バックナンバー一覧▼

父親のための親力養成塾

否定的な言い方で子どもを注意しない

 子どもを注意する場合、否定的な言い方をする人が多い。


 「食べたら歯を磨かなきゃダメだよ」
 「次の日の仕度は早めにやらないとダメだろ」
 「自分の仕事はしっかりやらなきゃいけないよ」
 「脱いだ靴は揃えなくてはいけないね」


 これらの言い方には「ない」とか「ダメ」などの言葉が入っている。こうした否定的な言葉を浴びせかけられていると、子どもは無意識のうちに自分自身が否定されているように感じる。

 1回や2回ならどうということがなくても、毎日繰り返されると、ボクシングのジャブのようなもので、ジワジワと効いてきて、親に対する不信が育ってしまう。

 もっとよくないのは相手の人格を否定する言い方だ。


 「食べたら歯を磨かなきゃだめだよ。お前はずるいな」
 「次の日の仕度は早めにやらないとだめだろ。何回言ってもできないのはバカな証拠だ」
 「自分の仕事はしっかりやらなきゃいけないよ。怠け者だな」
 「脱いだ靴は揃えなくてはいけないね。全くだらしがないんだから」


 「ずるい」「バカ」「怠け者」「だらしがない」などという言い方は、相手の人格そのものを丸ごと否定する言い方だ。こんなことを言われたら、誰でも嫌な気持ちになる。たとえ1回でも言われたら心が深く傷つくだろう。たとえ、相手が親であっても同じだ。

 こういう言い方で自分を否定する人の「愛情」など、信じられるはずがない。

 そして、こういう言い方をされている子は必ず次のように言うようになる。

「どうせずるいもん」「どうせバカだよ」「どうせ怠け者ですから」「どうせだらしがないんだからしょうがないでしょ」

 いくら、コミュニケーションやスキンシップを心掛けて、愛情を注いでいても、このような言い方をしては帳消しだ。

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

SAFETY JAPAN メール

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。