第37回 子どもの「促成栽培」はやめよう
親野 智可等氏
2008年11月14日
世の教育ブーム、そして少子化を受け、子どもに全力投球する親が増えた。特に、首都圏では幼稚園から教育が加熱している。子どもの「促成栽培」が行われているのだ。
勝ち組・負け組、格差社会などといわれるなかで、我が子を小さなころから優秀に育てたいという親心は分かる。だが、子ども時代に優秀な子が大人になってからもずっと優秀とは限らない。なかには子ども時代がピークだったという人もいる。
わたしの小学校時代の同級生を見ても、昔、能力が高かった子が大成しているわけではない。子どものころ、パッとせずぼんやりしていた子が伸びている例はたくさんある。
小さなころから促成栽培を急ぐあまり、本人の器ができあがる前に知識を詰め込もうとして子どもが対応できず、トラウマや自信喪失につながる、あるいは親子関係の崩壊につながることもある。
いまの子どもが大人になるときには平均寿命が100歳になるという説もあるほど、人生は長いのだ。子ども時代にぼんやりしていても、それほど心配することはない。逆に子どものころが絶頂だったというのではつまらないではないか。
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