第33回 算数ができない子にどう対応するか
親野 智可等氏
2008年9月19日
教員時代も講演などでも、よく受ける相談や質問が「うちの子は算数ができない」だ。
生活力もあって国語もできるのに、算数となるとまるでダメな子がいた。足し算や引き算も2ケタになると途端にできなくなる。その子のお母さんはいい人なのだが、ついイライラして「どうしてできないの!!」と子どもを怒鳴ってしまう。
1年生で8+7ができない子がいた。マンツーマンで、ていねいに教えると理解できる。7を2と5に分けて、8と2を足して10。残りは5で、答は15と分かるのだが、「じゃあ、一人でやってごらん」と言うとできない。
人間には算数や抽象的思考力、言語能力、空間把握力などいろいろな能力があって、それぞれ発達のスピードが違う。
言語能力が発達していても算数能力が遅れている子もいる。逆に算数ができても、絵をうまく描けない子もいる。
親としては我が子の能力が友だちと比べて劣っていると不安になるだろうが、発達の仕方は子どもによって違うということをまず知ってほしい。まだ数学的理解力が目覚めていないだけかもしれない。
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