まず受け入れて共感する
実はぐずる子どもは自分の気持ちに正直なだけだ。どんなに帰りたいと思っているか、お母さんに分かってもらいたいから騒いでいる。
それを強圧的に抑えつけて、がまんしろと言っても、特に小さな子はがまんできない。
そこで、このようなときは、お母さんが受け答えの仕方をちょっと変えてみてほしい。
「もう帰ろうよ~」
「本当に、帰りたいわね」
「疲れちゃったよ」
「そうだね、お母さんも待ちくたびれちゃったわ」
「お腹空いちゃったよ」
「お母さんもお腹ぺこぺこだわ。でも、待っている人がだいぶ少なくなってきたから、もうすぐ順番が来るわよ。終わったら、おいしいものを食べようね」
「うん」
まず、子どもの気持ちや言いたいことを受け入れて共感してやる。すると、子どもは自分の気持ちを分かってもらえたことで、かなり満足する。そうすれば素直になるので、しかる必要などなくなる。
実は子どもだって、いま帰れないことは分かっている。分かっているけど、いま思っていることを言いたいのである。それを頭からはねつけられてしまうと、不満ばかりがたまってしまう。そして、冒頭のように「うちの親は何を言ってもムダ」と思うようになる。
わたしはこうした受け答えのやり方を「イエス、イエス、バット」と呼んでいる。子どもの言葉を「イエス、イエス」と受容して共感し、その後で、「バット(しかし)」できないこともあると教えてあげるわけだ。
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