第15回 「イエス、イエス、バット」
~ ぐずる子、わがままを言う子を素直にするには ~
親野 智可等氏
2008年1月25日
少年鑑別所に務めている職員が書いた本を読んだことがある。その本には、収容されている子どもたちが親のことについて話すとき、「うちの親は何を言ってもムダ」「うちの親父は聞く耳を持たない」「うちの親は話にならない」「オレのことを全然分かっていない」といった言葉が多いと書いてあった。
つまり、彼らは親が自分たちの話を受け入れて共感してくれないと思っている。
どんな子どもも親に話を聞いてもらいたい、自分のことを分かってもらいたいと思っている。ところが、多くの親は「しつけなければ」という意識が強すぎるために、子どものありのままの姿や気持ちを受け入れて共感することができない。
あるとき、わたしは総合病院の待合室で、ある親子が待っているのを見た。もうかなり長い時間待っているようで、子どもは待ちくたびれていた。
「もう帰ろうよ~」「疲れちゃったよ」と子どもは騒いでいる。母親は「帰ったら診てもらえないでしょう」と言うが、子どもはぐずる。
母親はついに切れて、「何度言ったら分かるの! わがまま言うんじゃありません!!」と怒鳴り、子どもが泣き出した。これは、よくある光景だろう。
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