「一人でいる力」を身につけさせるのもいじめ対策
いじめが起きたときにお父さんたちにやってもらいたいことは、冷静に対応することだ。
まずは、子どもに「いじめからお父さんが守り抜いてやる」ことを伝え、情報をできる限り集めて、対策を考える。仕事ではいくら相手に非があっても、すぐにけんか別れはしないだろう。冷静に学校側と話し合って、解決策を探ることだ。
友だちをいじめる子どもの多くは親子関係に問題がある。その改善について学校が指導していくことも大事だ。
一方、ときには、いじめを受ける側にも「いじめを受けやすい要素」がある場合もある。いじめられる側に「原因も非も責任もない」のは当然のことであるが、見た感じや振る舞いや態度面などでいじめを受けやすい要素があることもあるのだ。
お父さん方はそれを客観的に見つけて、改善した方がよければ改善に取り組むべきだろう。例えば、「不潔な感じがする」「イヤと言えない」「おとなしすぎる」「すぐムキになる」「冗談が通じない」などである。
もちろん、すぐに直そうとしても無理だし、それが子どもに苦痛になることもあるので、長い目でじっくり取り組むことが大切だ。
子どもはちょっとしたことで、相手をからかったり、バカにしたりするものだ。それを受け流せず、いちいちムキになっていると、いつの間にかいじめの対象になる。冗談やユーモアで切り返せるようになれば、子どもの心も成長するだろう。父親がそうした対応をロールプレーイングなどで教えてあげてほしい。
引っ込み思案で、おとなしい子は泊まり込みのサマーキャンプなどに思い切って子どもだけ送り出す手もある。塾やスポーツクラブなどに入れるのもいいだろう。学校以外や大人の中で自分の居場所を見つけることのできる子もいる。
いじめが悪質である場合は、転校も有効な手段だと思う。
最後に本コラムの1回目で書いた「一人でいる力」を子どもに身につけさせることも大切だ。
自分の世界や好きなことを持っていて、グループから離れて一人でも平気でいることができる子はいじめにも耐えることができ、いじめグループの仲間入りもしない。
「みんな仲良し」を真に受けず、子どもが好きな世界に没頭できるように親が手助けすることもいじめ対策の重要な一つといえる。
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