第4回
「本物体験」がオリジナリティを育てる
親野 智可等氏
2007年8月9日
親もいっしょに楽しみながら子どもたちの力を伸ばすことができるのが「本物体験」だ。特にお父さん方に企画力と行動力を発揮してほしい。
本物体験とは実際の体験を通して、自然や事実を知ること。どこかへ旅行に行かなくても地元や近くで実践できる。
映像や本などの二次情報ではなく、一次情報である本物を見たり、聞いたりすると子どもの中に感動が起きる。その感動が記憶となり、「知識のクイ」となって、関連する知識がそのクイに引っかかりやすくなる。
大人にとっては当たり前のことでも、子どもには初めてということが多い。
例えば、天体望遠鏡を使って本物の土星を見ていると、その後も土星の話題が頭に引っかかるようになる。これがテレビや図鑑だけではそうはいかない。
知識のクイが増えてくると、知的好奇心も広がり、学校での勉強も楽しくなる。何も知らないことをゼロから学ぶより、少しでも知っていることがあると子どもは学習意欲が違ってくる。もっと知りたいと思うようになるのだ。いわば「学問の光」がそこに当たる。
受験を控えている家庭では、受験勉強に直接関係のない体験や経験を無駄だと思うかもしれないが、実は知識や学問はビルのように効率的に建てられるものではない。山のように無駄と思えるすそ野がないと、成り立たないのである。
一見無駄に思えるが、本物体験は将来、社会に出る子どもたちの役に立つはずだ。
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