第1回
子どもの友達力は親子関係から ~その1~
親野 智可等氏
2007年6月29日
子どものいじめが社会的問題になり、我が子が学校でうまくやっているのか気になる親も多いはずだ。実際、親から寄せられる質問で子どもの友達関係の悩みはとても多い。
社会に出て、誰もが気付くのは知力や能力があっても、人間関係力が未熟だと仕事を成し遂げることができないということだ。難しいテスト問題を解く能力が必ずしも仕事に生かせるとは限らない。それは、仕事が一人で完結するものではなく、人間関係や組織を必要とするからだ。
この人間関係力を養うのが友達関係だ。教師たちもクラスの子どもたちの人間関係がうまくいくことを一番願っている。
わたしは友達との人間関係をうまく調節する力を「友達力」と名付け、今年3月に本を出した。『「友達力」で決まる!』(光文社)は23年間の教師体験を通じて、子どもたちの人間関係力をどのように育てたらいいのか試行錯誤してきたエッセンスを詰め込んだものだ。
そして、結論として断言できるのは友達力を作る基礎は家庭における親子関係にこそあるということだ。したがって、父親の存在は大きい。友達力を持っている子は父子の関係も良好であることは間違いない。
子どもの学力や人格を含めて総合的な能力を育てるのに親の力は必須である。わたしはそれを「親力」と名付け、わたしの名前もその「おやのちから」に由来している。
本コラムでは父親がどのように親力を発揮することができるのか、具体的な事例を交えながら述べていきたい。大げさに構えないでも、ちょっとした意識や考え方を変えるだけで、父親が子どもの教育に貢献できることは多い。このコラムが少しでも子育てに役立つことができれば幸いだ。
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