家庭用水の3分の1を節水
石田さんの「トイレから見える環境問題」は大切だ。「水洗トイレの場合、浄化槽と下水道の両方がありますが、共通点は多くの水を使用します。大便をしてジャーはまだしも、少しの小便をしてもジャー。音消しにジャーでは水がいくらあっても足りない」。
一般家庭で使う水の3分の1がトイレ用だという。温暖化で、まず人類は食糧飢饉の前に、水飢饉に見舞われる。水の一滴を奪い合って戦争すら起こりかねない。そんな悲劇を回避するためにも節水型ライフスタイルはぜひとも必要となる。
この“オガクズ”トイレを入れれば家庭の水道使用量も(そして料金もほぼ)3分の1が節約できる。仮に日本の全世帯のトイレをエコ方式に切り換えれば家庭用水は3分の1も減らせる勘定。下水道も同じムダがある。石田さんは地方でこんな声を聞いた。「少ない戸数しか点在しない所にたくさんのお金をかけた下水道はムダ」「その場所に適した方法を取るのが一番環境にもよい」。こうなると水洗トイレより“オガクズ”トイレの方がはるかに先進的だ。
「コンポストトイレは器械です」
石田さんに取材すると「まず読んで下さい」と34ページもの解説『コンポストトイレってご存じですか?』と施工例カラー写真、CDなど送付して下さった(写D)。
写D
『解説書』は、まさにコンポストトイレの百科全書。ここまでの情報公開の姿勢は見事というしかない。そこには「雑排水を処理できない」など短所も正直に書いてある。さらに「コンポストトイレは器械です」と前置き。「正しい使い方をしないと故障する場合があります」と明記。「使用者自らが最低限の日常の点検、管理を必要とします」。それは「コンポスト(堆肥)の形状を見る。器械部分の異音に注意」などだ。
「コンポストトイレは非常にメリットのあるトイレです。しかし魔法の箱ではありません。正しい使い方が必要となります」と念を押す。また「できれば一度、既設場所の見学、確認を強くお勧めいたします」とアドバイス。懇切さ、丁寧さに感服する。
【参考】
・エコライフクリエイト
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