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木製サウナと併設で一挙両得

 「愛工房」を初めて見た人は、みんな口をそろえてこう言う。「サウナだ!」。その通り、プラントは木製サウナなのだ。

設計図

 内装はヒノキで外装はスギ。構造はカラマツを使用している。内装と外装との間に、段ボールが10数層挟まっている。

 運転温度は約42~45℃。中に入ると思わず深呼吸してしまう心地好いヒノキの香りがする。まさに低温サウナといえる。

 「人間用サウナを併設したら入湯料で運転資金が十分稼げますよ」。プラントを見た私はこういった。

 すると「実は、もう考えています」。発明者の伊藤好則さん(65)はニッコリと答えた。

 大型木製サウナで1階は木材を乾かし、2階では保養客が汗を流す――それは素晴らしい光景だと私は思っている。

 林業地は木材を手に入れる場所であると同時に渓流や登山を楽しむ観光地でもある。そこに木材用「乾燥サウナ」と観光客用「低温サウナ」を併設すれば、これぞ一挙両得。一石二鳥といえるだろう。

 「室温45度は薬草が変色しないで乾燥する温度なのです。木も草も同じ。木材のリグニンや精油もほとんど残る。だから色あい、つや、香りも自然のままで生かせるのです」と伊藤さんは言う。

 一方で、高温の強制乾燥は、こうした樹脂成分なども根こそぎ取るので色、つや、香り、粘りなど強度も失われてしまうという。

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